ポイントレースも後半を迎え，天の中央は晴れ，四方に積雲が散らばり、爽快な東南の風（８〜１０ノット、最大１６ノット）が吹く本日は、７艇の参加がありました。今回，私はレース委員の当番が当たり，KAYAを金さん，神坂さん，高橋祐一さん，早坂君にお願いして（というかほっぽらかして）小舟に乗り込みました。
さて，第１戦，一人快調なスタートを切ったのは悠愛丸。ミスティ、グランパ、NOKOが、きしむような接近戦を演じながらスタート。本日初参加のスーパーウイングは、洗練されたスタイルをもつ快速船です。サバは、オーナーのシングルハンド参戦です。KAYAは２分遅れてスタートラインを越えてゆきました。
独自の作戦をとったのはNOKO。南風の場合は岸寄り有利と言う古来の教えに従ったものと思われます。花渕港の入り口ぎりぎりまでのばしてタック。でもさすがにマークの近くにいたミスティ，グランパが先に上を回りました。今回はどの船もスピンを上げないと思いきや，スーパーウイングは、スピンソックスを使って、きれいな白いスピンをするすると上げました。あれ、よさそうですね。
さて，なんだかんだあって最終レグは、初めに２分のハンデをあげたKAYAが、他の艇に追いついて先へ出て，数艇迫力のゴールイ・・・・ん、ん、ん？何だ？ブイを回ってゴールしてはいかんとは指示書に書いてないけど，普通ゴールしたら万歳ぐらいして，勝利をアピールするもんですよね。ところがKAYAは、全速力で回って直ちにクローズホールドに移ったではありませんか！？もちろん血眼になってKAYAを追っかけてた他の船がやめる訳がありません。次々とマークを回って上マークへ向かいます。これに驚いたのは，流し込みでゴールしようとしていたミスティです。何しろ次々とフィニッシュラインから湧くようにスターボード艇が出てくるのですから。よたよたとこれらを避けながら，本部船の方へ来て，「あれ，レース終わってますよね。」そうです。加藤さん。あなただけが理性を持ったスキッパーです。
ともかく最後に入ってきたサバだけには、お願いだから上マークには向かわないでくれと頼んで，第１レースを終わらせました。
第２レースは，これに比べると印象が薄いのですが，ミスティ、NOKO、グランパが接戦を演じておりました。KAYAは、替えたジブが大はずれだったようで，レースが終わってから，ミスティやグランパの新人さんを誘ってテスト航海してました。皆さん、お疲れさまでした。
ところで，今回はMORCのクラブハウスの２階から，レースの模様をビデオ撮影してみたのですが，水平線の上を点が行ったり来たりしているだけで，とても人様にお見せできる代物ではありません。レーダーをお持ちの船は，小浜で回して頂ければ，近場のポイントレースの解説付きの中継や記録ができて有意義だと思うのですが，いかがでしょうか？
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赤石 隆
KAYA(ツボイ1030)